9月18日から24日、中国広東省深圳市の大手外食企業が日本での社員研修を実施。株式会社ジェイ・シー・アイは、その研修を企画から同期間中の現場サポートまでのすべてを行いました。
今回の研修は日本の関連企業への訪問・交流のほか、日本文化に触れる事、そして日本の禅宗による座禅およびマインドフルネスの体験を導入することで、同社優秀スタッフの技術面だけでなく、精神面もレベルアップすることを目的としたもの。同社からは総経理、執行董事を含む22名が参加しました。
■「禅」の教えで己を磨く
19日の禅+マインドフルネス体験は、関東エリアでお寺イベント開催する一般社団法人「寺子屋ブッダ」の協力のもと、「曹洞宗宗務庁」の支持を得、株式会社ジェイ・シー・アイの現場通訳のもと、東京グランドホテル内座禅道場にて行われました。
同体験では、午前中は寺子屋ブッダ理事を務め、テレビ出演もしていた浄土宗の僧侶・井上広法氏が講師となり、サービス業の現場幹部に必要不可欠な心理要素について「他者への思いやりが自身の幸せにつながるシステム」、そして常に心を今に依せる「マインドフルネス」について講演。
昼食からは曹洞宗の宇野全智氏が講師となり、禅宗において来客をもてなす料理を、曹洞宗の戒律に基づいて食し、午後は引き続き本格的な座禅体験となりました。
宇野氏は曹洞宗の道元禅師が中国で学んだ思想、そして現在の曹洞宗の教えの中核となっている禅の考えについて講義。その後に行われた実際の禅体験では座り方、呼吸の仕方など、宇野氏からの指導のもと、全員が心静かに、ゆっくりと心を落ち着ける時間を経験しました。
中国企業優秀スタッフの禅体験、締めくくりは総本山・總持寺の見学およびそこでの禅体験。広大な敷地、荘厳な寺院建築に圧倒されながらも、修行僧の方の説明に熱心に耳を傾ける姿がありました。
仏教や禅は中国から日本へと伝えられたものですが、中国ではあまり接する機会もないことから、参加者はスタート時点では緊張した面持ちでしたが、それは講義が進むごと、真剣なまなざしに変わり、「中国でも心を落ち着け、今に集中することを心掛けたい」との感想が聞こえました。
■日本の外食ノウハウに注目
20日に行われた日本の関連企業訪問では、まずフランチャイズ店舗開店前のスタッフ教育を行うトレーニングセンターを訪問。各店舗のスタッフをどのように、どのくらいの期間で店舗に出せるようにするのかなど、日本の人材育成に関する細やかなシステムを聴きながら、多くの質問が飛びました。
また同時に、日本企業の商品の試食も実施。食べながら作り方、調味料、また工場から配送される状態の確認、食器に至るまで、細かく質問、意見交換を行っていました。
さらに午後は同企業の食品工場を見学。細かくシステム化された生産設備、温度、品質管理などを見学しながら説明を受け、トレーニングセンター同様に細かな質問を投げては、真剣に耳を傾けていました。
中国の外食産業は、市場規模こそ急速に拡大していますが、サービス、システム、研究開発など、多方面でのレベルアップが必要とされおり、日本の外食産業、サービス業に注目が集まっていますが、同時に日本のサービス産業の根底にある「文化」にも熱い視線が注がれております。
株式会社ジェイ・シー・アイでは今回の中国企業社員研修プロデュース事業などを通じ、日中双方のビジネスニーズを的確に把握しつつ、日本の魅力や強みを伝えることで相互の発展へとつなげていきます。
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株式会社ジェイ・シー・アイ
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